思考停止

映画、本、音楽、など

2020年12月11日の日記 副題:炭酸飲料

 「ツァッキ(元も子もないが、俺の昔のアカウント)さんの今の文体はマチュアな感じになりましたけど、しばらく前のブログは良い意味で粗削りでしたよね。だから女の子のファンとかいたんじゃないですかね」

 

 真っ白いWordの画面を開いて、タバコを吸ったりYoutubeを観たり過去の自分の文章を読んだりして、最初の一文字目を打ち始める。あるいはポメラDM100の新規ファイルに書き出すときでもいい。そのとき毎回思うのは、シーシュポスの神話よろしく上から降ってくる石をピラミッドの頂上に運ぶその一歩目である。終わりが見えない。一日に3行も進まなくてうなだれる。しかし書き出しが毎回難しい。書き出しとタイトルだけで二週間悩むことすらある。これは、何もない日でも書くと決めた、ごく短い日記。書き出しの難しさが変わるわけではない。人に比べて劇的な毎日を送っているわけでもない。ただ文章は筋トレのような部分がある。アイデアを普段から出すことを怠っている人間が蓮實重彦よろしく「向こうからやってくる」などということはありはしない。今年の夏に大作を書きあげて以来、小説が書けない。同じく批評だって切れ味が鈍るだろう。というわけで、しばしリハビリにお付き合いください。

 

 今日は16時前に起床。寝たのが多分朝の6時とかだったので、かなりよく眠れた。ストラテラを120mg飲んでいたときは壮絶な悪夢と不眠で泡を吹いていたので、80mgに戻したら随分調子がよくなった。ロドピンを半分にゴリッと削ったのも功を奏したのだろう。薬物の大量投与は対症療法的であまりよくないとされているが、主治医もお手上げで無闇に薬を増やすしかなかったらしい。薬が減って調子がよいのはたいへんよいことだなあ~と思いながら起き抜けに野菜ジュースを飲んでサラダチキンを布団の上で食う。これが漢の昼飯(カレーを作る元気がなかっただけです)。

 俺の家の間取りはかなり変で、部屋から共用廊下に出て風呂とトイレ、洗濯機がある部屋に行かなければならない(この構造のせいで夜な夜なさみしくて後輩や先輩と通話していることを怒られたりタバコの臭いが漏れていると苦情が来たりした)。洗濯機を回してシャワーを浴びる。ユニットバスなので冬は端的に言って地獄である。3日間ぐらい風呂に入らなくても、バレないよね。まあ髪が伸びると臭えオタクになるが今は刈り上げてるしあんまりシャンプーしすぎるとカラーが落ちるのが早くなるので洗わないという手入れ(菊地成孔もやっている湯シャンが最も色持ちするらしい)もあったりする。というわけで今日は体を洗って頭は湯シャンで済ます。ここ2年ぐらい夏は青色冬はピンク色に染めているが、オタクは髪を染めるぐらいしか威嚇方法がないのである。

 昨日親の金を使い込んでまで遊んだので今日は一歩も外に出ないと誓い、Youtubeでホロライブの切り抜き動画にハハハとウケたりTinderでガチンコファイトクラブをしたりしていた。マッチングアプリは射幸心を煽るようにできているのでマッチングして会話がちょろっと続けばまあいいのだが、今の彼女がおもんないにゃあ……となっているので面白いメンヘラはいないかな?と思っていたらインド哲学専攻でバタイユやジュネやユイスマンスが好きな彼氏持ちの女が引っかかった。ピピーッ!反則!!なおそれ以外は普通の子だった。マッチングしといて会話返さない奴なんなんだ?まあそれもああいうアプリの仕組か……。晩飯はもずくと豆腐2パックだが結局この後袋ラーメンを食っている。

 家のすぐ近くにコーラとドクターペッパーが売っている自販機がある。これはよくない。明け方に震えながら飲む缶コーラがまずいわけないだろ。今日はどっちも買ってしまった。俺の部屋にはコーラとドクターペッパーとモンスターの死骸が転がっている。

 

 また明日。